中2と「守る/守られる」
身長の高い女友達が、「(思春期の頃)男子はみんな小さくて華奢な女子と付き合いたがっていた。自分は身体が大きいことがコンプレックスだった。それが年上の男性と付き合って、ちゃんと女として見てもらえることが嬉しかった」と言っていた。
恋愛に典型的なのは、「守る/守られる」関係だ。
皇太子が雅子妃に対し「一生全力でお守りします」とプロポーズしたのは有名。多くの女性はこれにシビれたらしい。妻を守る、それも全力で、である。「全力で、なら守られてもいいかも」って私も今思ったごめん。
このように、「守る/守られる」関係というのはとても分かりやすく、双方にとって居心地がいい。
だから、恋愛がまだよく分からず不安な中2の頃は、分かりやすい「男らしさ・女らしさ」に由来する「性役割の型」に自分を当てはめることで安心するしかない。
「守る/守られる」の型があれば、それなりの恋愛コミュニケーションはできるからだ。ブリッコは、この型にうまく順応した例ですね。私もやったことが
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ちなみにこの関係に順応しやすいのは、「女子を守りたい男子」と、「男子に守られやすい女子」だ。
前者は高身長で体格の良い男子、後者は背が低くて華奢な女子*1。彼らは見た目の性質上、「守る/守られる」という役割を演じやすいため、すんなりと恋愛コミュニケーションに入っていける。
逆に冒頭で引いた「身長の高い女友達」のように、「守る/守られる」関係からは弾かれがちな子も沢山いる。
そこからは、 「女1人手に入れられない男は無能」説や、「守る価値=弱さのない女には酷くあたっていい」*2空気が生まれる。下ネタを言う女性が一方的に汚れキャラにされたり、身長の高いor太った女子がコンプレックスを抱いたり、身体の小さい男子がからかわれて劣等感を抱いたり。
あ、だから「フェミニスト=強い女」レッテルを貼り、暴言を吐いたりする奴方々がいるのか。
固定化された「守る/守られる」関係は、ネタとしてやる分には気持ちがいい。だけど深い恋愛関係は、そういう演技を超えたところにこそ築かれるのだと思う。役割演技は重要だけど、全てではないはずなので。翻って自分は